問題解決能力等を育むためのICT活用

問題解決能力を育んだり,思考力・判断力・表現力等を育んだりするために,どのようにICT活用をしたらよいのか?

問題解決能力等は,課題をつかんだり,情報を収集したり,整理したり,まとめたり,批判されたり,改善を図ったり,複合的で総合的な学習活動の成果として得られるものとして考えています.

となると,ICTのみで直接的に問題解決能力等を育むことは困難であるという立場です.

また,問題解決能力等は短い時間で高まるとも考えにくいです.意図的な努力を重ねて,数ヶ月くらい経った後に,以前と比べると力が付いたなと感じられる,そういった性質と考えられます.

つまりは,学習過程(学びの過程)の繰り返し,つまりシンキング・サイクルの繰り返しによって,問題解決能力等は育まれるのだと考えます.

その際,ICTは,例えば,「情報の収集」の質を高めるためにインターネットを検索してみようとか,「整理・分析」の質を高めるために表計算ソフトを使って素早く正確なグラフを描いてみようとか,「まとめ・表現」において他者にわかりやすく伝えるためにプレゼンテーションソフトを使ってみようとか,こういったことに活用されると考えています.

このように考えると,社会人が問題解決の際にICTを活用する方法と似ているなと思うわけです.

社会人の活用法と似ているということは,先生方の日常的なICT活用法とも似ているわけですから,子供にも教えやすいといえます.まったく特別なソフトウエアや使い方であれば,研修が必要なります.普段から,先生方が使っているICT活用の技(というほどではないかと思いますが)を子供に伝えていく,それならば研修も不要なことが多いでしょう.「シンキング・サイクル+日常的なICT活用」から始めていくのだとも思います.(純)

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